物理

教育方針

  物理は理工系のあらゆる分野の基礎となる学問ですが、 工学へ応用することができるようになるのはもちろん、 「物理の考え方」を身につけることも目標にしてほしいと考えています。 なぜなら物理で欠かせない、現象を先入観にとらわれずに見つめる目や、 それを適切な言葉や数式で表現していく能力、そして出てきた結果を厳しく吟味する「審美眼」などは、 何も物理やその他の科学だけでのみ役に立つ能力ではないからです。 現代のように、うわべだけの浅い情報が大量にあふれ、かえって物事の本質が見えにくくなっている社会においては、 生きていくためにもこうした力は必要なのです。 しかしながら、一朝一夕にはそのような力は身につきません。 ただ授業を聞いているだけでは当然ダメです。 わからないことはすぐに質問するとか、安易な丸暗記に逃げずしっかり理屈を考えるとか、 理論を使いこなすために自主的に問題を解くといった地味な努力がどうしても必要になるのです。

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