本格的に学ぶ
高専で学ぶ（高校から大学１〜２年生で学ぶ）基礎的な物理学の知識を前提に， 大学の物理学科では，より専門性の高い物理学の基礎を学びます． 力学をよりエレガントに描き直した，あらゆる理論のお手本ともいうべき解析力学， 多くの人を魅了する相対性理論。さらには電磁気学や熱力学。 非常に自由度の大きな系のマクロな情報を，その系のミクロな情報から紡ぎ出す統計力学などです． ミクロな系の振る舞いは私たちが普段目にする現象の常識から考えると突飛にしか映りませんが、 そこに潜む自然の本質を暴き出すのは量子力学です。 これらを学ぶための道具として数学の学習も欠かせませんし、 基本的な実験技術を習得するための様々な学生実験も避けては通れません。 物理学を志す者はこのような全ての物理学者に共通の基礎を身につけるために、 非常に濃密な学問の日々を送ることになります． このような物理学の基礎を自らのものとしたその先に， 大学院の門が開かれているのです． そこでは日夜最先端の研究が進められています．