化学

勉強法・アドバイス

  化学は様々な分野からなり、その内容も必要な知識も研究アプローチも相当異なります。 様々な有機化合物の反応性や性質およびその理論的な背景を学び研究する「有機化学」、 様々な無機物質の反応性や性質およびその理論的な背景を学び研究する「無機化学」、 化学を物理学の概念で理解しそして理論的な予測をする「物理化学」などは化学の主な分野分けですが、 地球の大気中で起こる化学(光化学スモッグやオゾン層の問題もこの分野にはいります)は大気化学、 宇宙空間で起こる化学反応は宇宙化学(地球上で起こる化学からは想像もつかない物質が存在します)、 生物の体の中でおこる化学反応は生物化学と名前も変わりますし、 化学反応の場所が変わると反応の条件も変わり、主役となる化合物も違います。 別の言い方をすると、身近な様々な現象には化学が潜んでいます。 おやつの袋にも、我々の体の中にも、電子部品にも化学が隠れています。 それら身近な現象や物質に興味を失わないでください。 常に新鮮な視点を持ち続けることが重要だと思います。

  具体的な勉強法が知りたい学生さんもいると思いますが、 「化学の勉強法の王道」というのはありません。 化学は数学や物理、生物と並ぶ自然科学の一分野です。 (少なくとも高校レベルでは)どの分野も満遍なく勉強することが重要です。 どの分野もお互いに寄り添って重なりあって成立しています。 数学も物理も生物もそして化学もしっかり勉強してください。 きっと役に立ちます。