生物

教育方針

  生命科学分野の進展や環境・食糧・医療にかかわる情報の増大にともなって, すべての理工系の学生にとって生物分野の教養を身につけることが大切になっています。

  低学年においてはまず,高等学校の生物に相当する内容を身につけることをその方針としています。 広く理工系の分野を学ぶ学生にとって,大学編入や大学院への進学後や社会人になってからこそ, そうした基礎が問われるからです。中でも(1)細胞の形態と増殖, (2)遺伝と遺伝子本体としてのDNA, (3)生物や細胞の環境や外部刺激に対する応答の3項目に重きをおいて教育を行います。

  高学年においては,大学教養レベルの生命科学に関する教養を身につけることを方針としています。 進展著しい分子・細胞生物学や社会ともかかわりの深くなりつつあるバイオテクノロジーに関する内容を, 最新のトピックスを交えまがら学びます。 ともに,必要な用語や概念を身につけることはもちろんですが, 単なる暗記ではない「考え方」を尊重した学習を通じて, 生命や環境に対する理解や関心を高めることを目指しています。