マヨラナ賞受賞のお知らせ

神長教授が日本人で初となるマヨラナ賞を受賞


Medal

理論物理学・数理物理学における顕著な業績に対して贈られる 2012年のマヨラナ賞(マヨラナ・メダル)が、 2013年3月27日、本校数学科教授、神長保仁(かみながやすひと)氏に授与された。 同賞を日本人が受賞するのはこれが初めてである。 2012年は、神長氏と英国ロンドン大学バークベックカレッジ名誉教授 B. J. ハイリー氏との同時受賞となった。 ロンドン大学もハイリー氏の受賞を称えている

同賞はイタリアの物理学者 エットーレ・マヨラナ(Ettore Majorana 1906−1938) の生誕100年を記念して2006年に創設された賞で、2006年以降毎年授与されている。 授与機関は国際的な学術雑誌 Electronic Journal of Theoretical Physics である。

Certificate

今回の受賞は、同誌に掲載された論文

Covariant Analytic Mechanics with Differential Forms and Its Application to Gravity, EJTP 9, No. 26 (2012) 199-216 (タイトル和訳:微分形式による共変解析力学とその重力への応用)

に対して贈られたもので、自然界を構成する4つの力(強い力、弱い力、電磁力、重力)の理論に共通する理論構造をエレガントに取り扱う、 新たな数学的スキームを発見したことが評価された。 この研究は、物理理論全体の枠組みに関係しており、 基礎物理学に新たな視点を提示するものである。 同氏は「地球の反対側にいる見ず知らずの外国人に、論文を高く評価していただき光栄です。」と感想を述べている。

同賞の歴代受賞者には、 2005年のノーベル物理学賞を惜しくも取り逃がした ジョージ・スダルシャンや、 ループ量子重力の世界的権威 リー・スモーリン、 素粒子のブートストラップ理論 で知られるジェフリー・チュー、 固体物理のデビッド・マーミン などの著名人が名を連ねる。(詳細


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