数学

卒業研究・特別研究を希望する人へ

  数学研究室での卒業研究/特別研究の最大の特徴は、 それが「研究」ではなく「学習」になってしまう、という点です。 しかし、このことは恥ずべきことではありません。 実際、大学の数学科4年生にも卒業研究はありません。 数学の研究は極度に高度かつ抽象的であるため、 数学の専門教育を受けた理学部数学科の4年生といえども、 まだ研究できる水準には到達していないためです。

  まして、本校数学科での卒業研究/特別研究は、 既存の数学の「学習」が中心にならざるを得ません。 数学研究室では、多くの場合、 事前に指定された教科書をセミナー形式で学習します。 セミナー形式というのは、 大学の数学系研究室で一般的に行われている学習方法で、 学生がテキストの内容を事前に学習してきて、 それを教員や他の学生の前で発表し、質疑応答に答える、 という型の学習方法です。 大学や大学院では英語で書かれた専門書や論文をテキストにしますが、 皆さんの場合は、日本語で書かれた数学書をテキストにすることが多いでしょう。

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