化学について(2)
近代に入って化学反応が定量的に理解できるようになると、 化学反応の本質は原子・分子の組み換えであることが理解されるようになります。 19世紀後半から20世紀前半にかけて、元素の周期律が発見され、 原子が電子と原子核から構成されることが解明されるなど、 物理学と化学の境界領域で重要な発見が相次ぎました。 現在、化学反応は原子や分子内の、 特定の電子の量子力学的振る舞いによって支配されていることがわかっており、 これが今日の化学の理論的支柱になっています。