昭和57年度から、 1年次から3年次まで、各学年とも通年6単位であった「数学」 を通年4単位の「数学A」と通年2単位の「数学B」に分割し、 それぞれ別の科目として成績を評価することになりました。 「物理」には改変がなく、「化学」は工業化学科(現物質工学科)に限り、 1年生に週5時間の授業時数すべてを当てています。 「応用数学」は、従来は各学科とも4年次に4単位行ってきましたが、 58年度からは工業化学科のみ1単位削減して3単位になりました。 「応用物理」は、電気工学科(現電子メディア工学科) には3年次に3単位、4年次に2単位の週計5単位行って きましたが、その後、教育効果の向上を狙って機械工学科と同様に、 3年次、4年次に各2単位、5年次に1単位の週計5単位に改定し、 61年度に至っています。
昭和62年度より、一般教科(自然科学)では、 他科に先駆けて完全公募制により教員を採用するようになりました。 優秀な教員を同僚に迎えて、当科の研究・教育活動をレベルアップすることが目的でした。 62年当時、定員削減に伴って技官などを失ったことも公募の契機を与えました。
完全公募制を導入して以降、当科の新任教員には、 博士号を持ち、研究者としての実績をもつ者しか採用されなくなりました。 また、以前から在籍していた教員も、博士号を取得する者が増加し、 この影響は専門学科にも及びました。 その後、当科の専任教員は全員が博士号所持者になっています。 研究・教育活動をレベルアップした当科は、群馬高専内での存在感を増し、 やがて専攻科設置に際して大きな貢献をすることになります。
完全公募制の導入後、当科教員の出身地は全国区となり、 現在、県内出身者は珍しい存在となっています。 当科の教員公募は時に100倍を越える難関となり、 近年は超一流の応募者でも採用が難しくなっています。