一般教科(自然科学)の歴史

一般科目「数学」「物理」「化学」

昭和37年の開校当時、一般教科の自然科学系科目は、 「数学」「物理」「化学」の3つだけでした。 ここで、「数学」「物理」「化学」という言葉は、 当該学問分野を指す普通名詞としてではなく、群馬高専で開講されている、 特定科目の名称として使われていますので注意してください (混乱するので以下カッコをつけます)。 「応用数学」「応用物理」は「数学」「物理」とは別の科目で、 「数学」「物理」の一種ではありません!

昭和37年度の開校当時、 「数学」は1〜3年次に各6単位ずつ通年配置されており、 本校の数学の総時間数は合計で18単位でした。 また、 「物理」は1年次に2単位、2年次に3単位配置されていて合計5単位、 「化学」は1年次に3単位、2年次に2単位配置されていて合計5単位でした。 この体制は、一般教科が2科体制に分離したあとの昭和56年度まで続きます。 (57年度からこれらはA、B科目に分離されることになります。)

共通専門科目「応数」「応物」「情報」

すでに述べたように、 昭和47年度から「応用数学」、51年度から「応用物理」、52年度から「情報処理」 という、いわゆる共通専門科目も当科が担当するようになり、 それが契機となって、本校創立当初から続いていた「一般教科」が、 一般教科(自然科学)と一般教科(人文科学)の2系統に分離しました。 公式には、共通専門科目は各専門学科に属する専門科目であるため、 一般教科固有の科目である「数学」「物理」「化学」とは明確に区別されています。 このような歴史があり、「数学」と「応用数学」、 「物理」と「応用物理」は現在も事務上の扱いが異なります。 学生便覧などを見るとこのことが分かると思います。 (担当教員の区別は時代とともに形骸化し、現在は名目上のものになっています。)